呉伯焰&私学校龍眠楼

老師二十歳・程氏八卦掌・1980年・昭和55年
【老師二十歳・程氏八卦掌・1980年・昭和55年】

私学校龍珉楼では

 館長・呉伯焰老師から伝えられた技術を中心に、「国術」、すなわち「古義の中国武術」を伝承し、修練しています。

古義の武術とは

 およそ中国武術は、大別して目的区分が2種類に分類される。
 一つは、“古義”(別称・伝統派・古伝)そしてもう一つは、“新派”(別称・流行派)である。
 いわずと知れた“古義”は、あくまでも実用第一主義であり、古来より伝わる伝統的な技術を厳格な教授方法により伝承する。 套路などの安易な改変には懐疑的であるが個人(弟子)の能力や適性により個別に指導される。 見た目の華やかさでは、遠く新派の足元に及ぶべくもない。 さらにその修練の過酷さは、まさに命も削って技を身につけるがごとしである。
 一方、新派はアクロバティック的なものから始まり、健康法を目的としたものまである。 一般に大きな協会や団体により運営され、競技化されているため、誰もが手軽に安心して習えるという面でよさがある。
 しかし、一般普及用に改変された型(套路)中心の練習と実用に耐えうる用法がないため護身などの実用面で疑問が残る。 また、画一化された技術体系のため個人の才能や適性による能力を引き出すことが難しい。

国術とは

中国武術の別称である。正しくは総称と呼んだほうが適しているのかもしれない。
 このことばは、1928年(民国17年)、中国における国立武術専門学校である中央国術館国術館の席上にて“設立主旨”とともに正式に改称・可決されたものである。 その主旨とは、従来各地に伝承のある伝統武術を統一し、広く国民に奨励する一方で保存発展および市井の武術家の発掘に努めることにあり、 いわば“国術”という呼称は上述の主旨を包括した内容を意図したものなのである。 したがって狭義の解釈上による一門派のみを示した中国武術用語では決してない。
「国術技撃操典」呉伯焔&龍珉楼:編著より抜粋

教授内容(代表例)

中国武術

  • 精忠拳
  • 弾腿(頭套拳・封弾腿・六通短打)・潭腿(頭套拳・双人潭腿・六路短拳)
  • 張玉衡派八極拳
  • 形意拳(尚雲祥派・張占魁派)
  • 太極拳(陳氏・傅式・呉派)
  • 鷹爪翻子拳
  • 劈掛拳
  • 朱家永春拳
  • 中華民国国府軍制定武術
  • 秘踪拳・六合燕青拳・迷踪芸
  • 程氏孫錫坤派八卦掌〔第六代掌門人「強」字輩〕
  • 螳螂拳(七星梅花・馬猴)
  • 酔拳(傅万祥師爺嫡伝李元智老師伝)
  • 点穴,擒拿法,撩角,導引吐納法を始めとした各種練功法
  • 兵器法:刀,剣,槍はもとより磨盤大刀,関羽大刀,武叉,哨子棍(大・小),三節棍,九節鞭,七節鞭,三節鞭, 虎頭双鈎,方天戟,楊家梨花八母槍,小花槍,子午剣,六合双刀,軍中大刀,鉄蓮花,暗器(暗殺用の隠し武器)etc.

日本古武道

  • 浅山一伝流〔筒井派第十二代宗家~第二十二代宗家大崎清先生御公認〕
  • 天然理心流〔松崎和多五郎派剣術第七世~小谷田洞水先生免許〕
  • 無外直伝無外流〔第十五代宗家~第十四代宗家木村勇教宗先生より平成6年7月10日・日本武道館の古武道大会の師範席にて全伝御公認ならび宗家継承〕
  • 鉄心武宗流剣術〔道統八代宗家〕
  • 兼相流〔第四世~無比無敵流二十一世ならび兼相流三世大崎清先生御公認〕
  • 浄雲円真流居合〔第四代宗家~第三代宗家荘田喜七先生御公認〕
  • 鞍馬流剣術〔昭和61年8月30日 鞍馬流現宗家柴田鐵生先生より免許〕
  • 扱心流・不遷流(物外流骨法)・新陰柳生流(長州藩師範家伝来)・隻雁流宗家・神道無念流居合・警視流居合・薬丸自顕流・他寸鉄・万力鎖・乳切木・鉄鞭・鎖鎌・六寸など

※上記リストは旧体制で教授していた流派の一覧です。現在の教授門派については、入会案内の分館一覧をご確認ください。

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